バガァァァァァン…

爆発音とともに進入口となる大穴が開く
ワタルはそこに静かに入っていった


第七十四話 ワタルの巻



「警報音が鳴らない…?」
ワタルは不信感を抱いていた
アレだけの爆音を立てて進入したのだ、警報くらい鳴ってもおかしくない
ワタルは数歩歩いた
それで、警報を鳴らさなくて良い理由が分かった

『シンニュウシャハッケン…コレヨリハイジョシマス』
「警備メカか…」
そこにはモンスターボールが取り付けられ、中心に『四式』と書かれた奇妙なメカがおかれていた
『四式』と言うのは、おそらく名前だろう
四式は、道をふさぐようにおかれている
『カンコクスル。イマナラコウサンヲミトメヨウ』
「あいにくその気は無いんでね。そこを通らせてもらうよ」
ワタルがボールを構えた
『ハンゲキコウドウヲカクニン…ハイジョシマス』
そういうと、取り付けられていたボールが勢いよく飛び出して、床に叩きつけられた
『ボーマンダ。セントウタイセイ』
中からはボーマンダが姿を現した
「行け!カイリュー!!」
ワタルのボールからはベストパートナーカイリューが姿を現す
『ショウリツ…100パーセント…』





『PPマックス。ハツドウ』
「くそっ!」
戦況は四式が予言したとおりワタルの不利
なぜかというと四式は、機械を使って確実に残りPP、HPを計測し、道具を使って攻めてくる
トドメをさせると思ったらすぐに回復
もう使えないと思った技が何度も襲い掛かってくる
しかも相手はドラゴンタイプ
もちろんこちらもドラゴンタイプのため、有利でもあり不利でもある
が、双方の攻撃が大ダメージとなるので、体力の多いほうが勝つ
ドラゴンタイプの花形カイリューといえど、そう何度も回復させれれては体力が持たない
後半には、二体の差が明確になってきた
「そうだ…こうなったら…」
ワタルはカイリューを呼び寄せ、作戦を伝えた
「カイリュー!のしかかり!」
ドラゴンにはドラゴンを
この法則ともいえるような基準を無視してカイリューはボーマンダにのしかかった
『ジョウタイイジョウユウセン。ナンデモナオシ』
そう言うと、のしかかりによってできたマヒを治した
ワタルは反撃のすきすら与えず攻撃を続行する
「のしかかり!」
『ジョウタイイジョウユウセン。ナンデモナオシ』
「のしかかり!」
『ダメージジンダイ。スゴイキズグスリ』
やはり…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「カイリュー。おそらくあいつは今最優先にすべき行動をインプットされて動いている。この後どうなるかを考えて、おそらく多少のダメージより状態異常を治すだろう。お前の技の中で状態異常とダメージを同時に与えることができるのはのしかかりだけだ。だから…それを駆使して少しずつダメージを与えていく…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「(そう…こうして体力を回復させた時。次は何でも治しを使ってくる。おそらく次の一瞬は無防備になる…)」
ワタルはスゥ…と息を吸い込む
「カイリュー!!レベルツー!!」
そう言うと、カイリューの体は氷に包まれ、中から、青色をしたカイリューが姿を現した
「ドラゴンタイプの急所は把握している!ボーマンダの首元にオーロラビーム!!!」
大きく息を吸い込んだカイリューの回りに冷気が漂う
そして―

キイイイイイイ!!!!


轟音を立てて口からオーロラが発射され、ボーマンダの首に当たる
すると、ボーマンダは、パキキと氷が砕ける音をたてた後、崩れ落ちた
「この場合、およそ12倍のダメージだ。ダメージは600以上…勝ち目は無い」
ワタルがそういい終えると、ワタルが言いたいことが分かったのか、四式に破壊光線を当てた


第七十五話へ続く…
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