バガァァァァァン…

爆音とともに目の前の壁が爆破される
シルバーは、体に飛ぶ破片を払いのけ、出来た大穴に入っていった

第七十五話 シルバーの巻


ビィー ビィー ビィー

通路に警報音が響く
それに高い足音が協和して、異様な音を奏でた


少し歩いたところで進行方向の道に女が現れた
その女は、もうすでに右手にボールを持っていた
「アンタねぇ…少し前にB支部に襲撃してぇ、うちの上司倒したのはぁ?」
「・・・・・・正確には違うが…」
シルバーもボールを手に取った
「まっ!昇格できたからぁ良いけどぉ…行きなさぁいモリフェぇン!」
「いきなりか…行け!ジュリン!」
狭い廊下に二匹のポケモンが現れる
「あたしはDィ…ここは通さないわぁ…風起こし!」
「ちっ…!」
モリフェンは毒タイプを持つ…
しかもこの狭い廊下…
不利だな…


・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・



ドサァ…

ジュリンが倒れる
さすがに相手は苦手なタイプ
ジョウト三位まで鍛えられたポケモンであろうとも、この狭い通路
攻撃は避けられない
モチロン双方だが―タイプで差が開く


「もう降参したらぁ…?今ならお姉さん優しいからぁ…命だけはあげるよぉ…」
Dが腕にモリフェンを止めて言った
そのモリフェンは、無傷―と言う訳ではないが、明らかにジュリンよりは体力が残っているように見える
「お前…」
絶望したように下を見て俯いているシルバーが呟く
「なぁに?」
Dがモリフェンを再び飛ばす
「…ってモン知ってるか…?」
「?」
「…最終兵器ってモン知ってるかァ!!ジュリン!レベルツー!!」

シルバーのその声とともに、ジュリンは炎に包まれる
「なんなんだい!これは!?」
Dが驚愕の表情を浮かべる
「言う必要もない…」
「くそぉ!かまいたち!!」
モリフェンが燃え上がる樹林に向かって風の刃を飛ばす
それは、炎の壁に当たり、変形してはじき返された
「もう良いぞジュリン」
そういうと、炎は消え去った
中から、背中に火を掲げるジュリンが姿を現す
「大文字」
ベイリーフの口から巨大な炎が発射される
それは大の字を形成し、狭い廊下に巨大な傷跡をつくり、ソレはモリフェンに当たったところで途絶えた
Dはその場に倒れこんだ


第七十六話へ続く…
戻る