ここはセキエイリーグで使われる巨大なバトル場
フィールドが臨機応変に変化し、人工の草を一瞬で生やしたり、それを一瞬で炎に包むこともできる
水分を抜き取り荒野にすることもできるし、水を満たして湖のようにもできる
そんな万能バトル場の上に、4000人のバトルキングスダム参加者が集まった

第九十一話 セキエイ予選開始!!激戦始動!!

前回よりだいぶ少ないこの人数
だがやはり多い
カントー支部の会長からの長い話の後、一時その場から退場した


この予選は6日ががりで行われる
初日、つまり今日で4000人を二千人へ
そして二戦目で千人まで減らす
二日目でそれをさらに五百人、二百五十人へ
三日目でコンテストが各所で行われる
しかもルールも変更され、五人で同時に行い一気に五十人に減らす
四日目で二十五人
さらにここでコンテストを行い、一位と二位の十名へ
そこでトーナメントを翌日行う
二人一組で戦い五名へ
そしてA組とB組の勝者で試合を行い、その勝者が翌日C組の勝者と戦う

そして予選開始から五日後―十名の猛者が決定した


・シン(クォーレ)    A左
・ワタル(カントー)   A左
・クリア(クォーレ)   A右
・シバ(カントー)    A右
・ミキ(クォーレ)    B左
・キョウ(カントー)   B左
・グリーン(カントー)  B右
・アギラ(クォーレ)   B右
・レッド(カントー)   C
・シグレ(クォーレ)   C


(分かりにくかったらゴメンナサイ^^;)


初戦はシンVSワタルだ

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

『これより!!セキエイ予選六日目!!決勝リーグ第一戦!!始まるYO〜!!』
かなりハイテンションな実況が空飛ぶ実況台の上で叫ぶ
まだバトル場には誰もいない
『第一戦!!一人目のトレーナーは!!クォーレ地方で名高いとされる四天衆の一人!!『閃光のシン』!!』

オオオオオオォォォォ!!!

歓声が巻き起こる
すると、バトル場のところにある扉が開き、白いスモークが発射される
その中からシンは姿をあらわした
再び歓声が巻き起こる
シンは軽く手を振った後、台についた
『二人目のトレーナーは!!名高きカントー地方のチャンピョン!!『ドラゴン使いのワタル』!!!』
その直後、扉の隣から火花が散る
ワタルはその中から姿を現す
シンよりさらに大きい歓声が送られる
ワタルは左足を下ろし、右腕を腹の辺りにやって、紳士っぽく礼をする

『じゃあ出揃ったところで早速始めるYO〜!!両者ポケモンをッ!!』
その声とともに二人はボールを投げる
シンのボールからはセトが
ワタルのボールからはカイリューがそれぞれ姿を現す

『じゃあ行くよ〜!!レディ…ゴー!!!!』
「セト!メタルクロー!!」
「カイリュー!空を飛ぶ!」
セトが放ったメタルクローは宙をかく
そしてカイリューは数メートル飛び上がったかと思ったらすぐに降下
その巨体をセトにぶつけた
「負けるな!!レベルツー!!十万ボルト!!」
セトは体中を電気で包まれる
そして大量の電気をカイリューに放出する
「避けて!龍の息吹!!」
カイリューは再び上空に舞い上がり、大量の炎を浴びせる
「ちぃ…雨乞い!!」
その声とともに会場上空を黒雲が埋め尽くし、すぐに大雨が降った
「かみなり!!」
発射頻度を増したかみなりは会場中に降り注ぎ、ついにはカイリューにも命中した
「な…!?」
が、カイリューにダメージは無かった
今カイリューは石の様な物に体中を包まれている
「まさか…はなっから…」
「そう…レベルツー!。そして今のカイリューはレベルスリー!!地・龍!!もう弱点は無い!!」
そう高らかに言うと
「地震!!」
カイリューがその足を使って会場を揺らす
「ち…!堪えろぉ!」
必死にセトに指示を出す
この地震の轟音の中、セトは指示を聞き取ったようで、かろうじて立っている
「・・・・・・・クソ・・・」
シンが呟く
そしてセトにこっちに来るように手招きし、耳元で何かを話した
「・・・・・・・つかうか・・・」
シンはそう言ってセトを前に出させた
「何をいまさら…」
「うるせぇ!!構えろ!セト!!」
そう言うとセトは低体制になり、うしろぞりに
そして左手を前に出した左足にあて、右手は上に掲げた
その直後、自己防衛マシンが起動し、観客席とトレーナのいる台をバリアで包む
「何を…」
「超!!カマイタチ!!」

その直後、セトはまるでボウリングの球を投げるように右腕を振り下ろす

ヒュッ…

そう音がした
その瞬間!!

ザシュ!

ズバ!
ギシャ!!

バトル場の地面に次々と切り傷ができていく
それは群れを成して広がり、高速で直進してくる
そしてその強烈な風の刃はカイリューに直撃する
それどころが、カイリューを巻き込みながら、バリアを張られたトレーナー台
さらには観客席のバリアまで巻き込みながら直進しようとするが
観客席のほうのバリアを破りそうになりながらもそれは停止した

ドサァ

直撃から消滅までの間カマイタチの攻撃を受け続けたカイリューはそのまま下に落ちた
ワタルのいるトレーナー台はもうすでに崩壊寸前だった



シン(クォーレ) ○ 二回戦進出
ワタル(カントー)× 

第九十二話へ続く…
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