コガネ シティ
ごうか けんらん きんぴか にぎやか はなやかな まち



<各話の1番最初に飛べます>
1、マサキとアカネ 2、朝 3、1バトルだけの救世主 4、VSミルタンク



1、マサキとアカネ




「ふえぇ〜・・・・目が回りそうなとこだぁ・・・・・」
田舎者ゴールドの、この街に 到着してからの 第一声はそれだった。
ここは、コガネシティ、ジョウトで一番にぎわっている街、人々の心と心がぶつかり合う、そんな街だ。
もっとも、心の前に、体同士がぶつかりあうので、ゴールドはタマゴを守るのでそれどころではなかったが・・・


ようやく 人ごみの中から 脱出成功したゴールドは、休めるところを探し出し、そこで 少し休憩することにした。
自分のポケモンを、全て モンスターボールの中から取り出して。
「このタマゴから どんなポケモンが生まれてくるのかな?
 ・・・・・アクアも、気になる?」
アクアというのは、アルフの遺跡でゴールドが捕まえた ウパーのニックネーム。
水色の にゅるにゅるした体と つぶらな瞳が、どことなく『なごみ系』なポケモンだ。

「最近ね、タマゴの中の 赤ちゃんが、ときどき『ピクッ』って動くんだ。
 生まれたら、みんなでかわいがってあげようね!!」
ゴールドの言葉に、アクアは黙って(もともと声帯がないので話すことは出来ないが)うなずいた。


「なんや、ずいぶんと変わったポケモン ぞろぞろ引き連れた 子供やな?」
日向ぼっこをして、いつのまにか 眠りこけていたゴールドは、知らない人間の声で 目を覚ました。
とっさに 自分の持っているタマゴを 確認する。
・・・ちゃんと、黄黒のタマゴは ゴールドの腕の中に納まっている。

「あ、目ェ覚ましよったで!!」
今度は、さっきの声とは違う、女の人の声。
「・・・誰? お兄さん、お姉さん達・・・・・」
ゴールドは 目をこすりながら 寝ぼけた声で 質問する。

目の前にいたのは、縮れ毛の青年と、髪を赤く染めた女性。
赤い髪の女の人の方が、ゴールドの質問に答えた、
「や〜ん!! 『誰?』やって!! 可愛ええなぁ!!
 うちは コガネの ダイナマイトプリティギャル!! ジムリーダーのアカネちゃんや!!
 んで、こっちのボサボサ頭が、マサキ。」

「なんや!?その 『ボサボサ頭』っちゅうのは!?」
縮れ毛の青年は、アカネに向かって抗議した。
寝ぼけて 頭がボーっとしている ゴールドは、目の前で展開されている漫才に 突っ込む事すら出来ない。


「・・・で? ボーヤの名前は?」
漫才も1通り終了し、縮れ毛の青年、マサキの方が、ゴールドに質問を投げかけてきた。
「・・はあ、ぼくはゴールド、世界中のポケモンと友達になる旅、してます。
 ・・・それで、こっちの 頭に葉っぱつけてるのが ベイリーフの『ミドリ』、
 首の周り、あったかそうなのが モココの『モコモコ』、
 こっちの ひざの上で寝てるのが ウパーの『アクア』です・・・」

「ふ〜ん、そか、ゴールドか。
 いや 驚かせてすまんな!! 珍しいポケモン持っとったから ちょい気になってなあ・・・」
そう言うと マサキは ミドリの頭を わしわしと撫でた。
ミドリは びっくりして起きあがったが、特に嫌がる様子もないところを見ると、悪い人間ではないらしい。
「アカネさんと、マサキさん だって。」
起きたばかりで事情が飲み込めずに 辺りをきょろきょろ見まわしているミドリに ゴールドは説明した。


しばらくすると、アカネが ゴールドの持っているタマゴに気付き、興味を示した。
「なんや? ゴールド君のもっとる、その、タマゴみたいんは?」
「だめっ!!」
タマゴに手を触れようとしたアカネを、ゴールドは大声で静止させた。
その声で、まだ寝ていた モコモコとアクアも のそのそと起きあがる。

「なんや、ええやんか!! ちょっと触るくらい・・・・・ケチ!!」
「だめっ!」
アカネになんと言われようと、ゴールドは タマゴを渡そうとはしない。
「アカネ、あきらめ!!
 あのタマゴ、きっとゴールドにとって、大切なモンなんや。 無理に取るもんやないで!!」
マサキが静止すると、アカネは ほおをふくらます。

「ほんなら、ポケモンバトルで 決着つけようやないか!!
 うちに勝ったら、ジムバッジをやるわ。 そんかーし、ゴールドが負けたら、そのタマゴ、抱かしてもらうで!!」
アカネは ゴールドを指差し、勝負を申し込んだ。
ゴールドは立ちあがり、自分の事を睨んでいるアカネを 負けじと睨み返す。


「やだ。」
ゴールドの意外な答えに、その場にいた全員が 目を点にしていた。
「な、なんや!? ゴールド、うちに負けるのが 怖いんか?
 そ〜んな意気地なしで、よく ポケモントレーナーが務まるなあ!!」
アカネがようやく口を開く。

ゴールドは アカネの挑発に乗っている様子はなかった。
手早く 自分の荷物をまとめると、
「別に、負けるのは怖くないし、負けるつもりもないよ。
 でもこのタマゴは 友達から預かっている『だいじなもの』だから、賭けの対象になんか できないし、
 アカネさんが ジムリーダーなら 勝負はまた 別の日に 申し込めばいい。
 ・・・・・・ミドリ、モコモコ、アクア、行くよっ!!」


「ええ子やなあ・・・・・」
ごみごみした 街の中に消えていく ゴールドの 後ろ姿を見送りながら、マサキはつぶやいた。
「『大事なもんやから賭けられない』、やって!!
 その精神、少しは見習った方がええんちゃう? ジムリーダーのアカネさん?」
「うっさいなあ!! マサキ、小さい子ばっか かばいよって!!
 こないだも、レッドっていう子の話、耳にたこが出来るほど 聞かせてたやないか!!
 実は『お子ちゃまだ〜いすき!!』っていうクチ ちゃうやろな!!」
「ア、アホ!!」

夕日で黄金色に輝く街並みの中、それぞれの想いは、空の彼方へと沈んでいくのだった。


2、朝




コガネシティジムでの戦いは、意外と早くやってきた。
「なになに・・・・?
 『コガネシティジム、ジムリーダーに挑戦!! 本日12時まで受付』・・・・?」
ゴールドは『ふわあぁ〜』と 大きなあくびをすると、ポケモンセンターに預けた ポケモン達を取りにいった。


「どや、こうやっとけば、絶対にゴールドはやってくるで!!
 ・・・・お、来よった!!」
朝からハイテンションな アカネの所に、ゴールドはタマゴを片手に のろのろと歩いてきた。

「おふぁようございま〜す・・・・・」
ボーっとした目で 選手登録を済まして、ゴールドが戻ろうとすると、
「どや!! これで 戦っても 何の問題もないやろ!!
 あんたの事は バトルフィールドの上で『ぎゅう』と言わしたるからな!!」
「・・・アカネさん・・・・・」

「何や、えろう テンションひっくいなぁ・・・」
「昨日夜おそくまで調べものしてて、あんまり寝てないんです・・・・・
 これから、少し寝てきます・・・・・」
いまだに寝ぼけ顔のゴールドは、それだけ言い残すと
ポケモンセンターの方に向かって、とことこと戻っていった。


(・・・3年前、ロケット団は ポケモンの生体実験を繰り返し、人工的にポケモンを作り出そうとした。
 そして、そのことに気付いた少年に、壊滅状態にまで、された・・・)



「めえぇ〜、めえぇ〜!!」
「・・え?」
薄暗い部屋の中、モコモコに揺り動かされて ゴールドは目を覚ました。
どうやら、考え事をしているうちに、眠ってしまっていたらしい。

そう、『調べもの』というのは、ロケット団に関することだった。
シルバーが 彼等の事を眼の敵にしていたり、ピカチュウがどうして 死ななければならなかったのか、知っておきたかったのだ。
「・・・夜通しの 作業だったのに、結局、『ロケット団のボスが誰だったか』ってのと、
 『人工的に作り出したポケモンが誰だったか』は、分からなかったね。
 ・・・・・ところで、今何時・・・・・・・!?」

時計を見て、ゴールドは飛び上がるほど驚いた。 バトルの予定の時間まで、あと3分しかない。
「うそっ!? 今から走ってたら、時間に間に合わない!?
 ・・・モコモコッ!! タマゴをお願い!!」
ゴールドは タマゴをモコモコに預けると、急いで 靴の紐(ひも)を結びなおす。
そして、すっかりお気に入りになっている帽子を 後ろ前にかぶると・・・・

「メッ!?」
付き合いはじめてから もうずいぶん経つモコモコも この行動には驚いたようだ。
ゴールドは 2階の、部屋の窓から 勢いよく飛び出したのだ。



「遅いで!! ゴールド!!」
「・・・はぁっ、・・・時間ぴったりじゃないか・・・・
 バトル、・・・出来ますよね・・」
ゴールドは 息をあえぎながら 何とか 言葉を作っていた。

「・・・ん? 昨日持っとった タマゴはどうした?」
「・・・・・・持って 走ったら、間に合わないので、置いてきました・・・」
ゴールドは、切らしている息を 何とか 元に戻そうと 大きく息を吸い込んだ。


「ふ〜ん、あんたにとって、あのタマゴは所詮、そんなもんだったったってことやな。
 ま、ええで。 規則は規則やからなあ、バトルはやったる!!」
「・・・はい。」

バトルフィールドに上がるゴールドは、脂汗をかいていた。
・・・2階から飛び降りた時に、足をひねったのだ。


3、1バトルだけの救世主




「聞いてなかったみたいやから、説明しといたる!!
 あんたが うちのポケモン、2匹倒せたら勝ちや!! どや、簡単やろ?」
アカネはどこからそんな元気が出てくるのか、観客すらはっとするような大声で、ゴールドに牽制をかけた。
もっとも、当の本人は そんな牽制を 真に受けていられるような状態では なかったのだが。

「ゴールド!!」
頭の中にまで響いてくるような、聞きなれた声。 ゴールドは観客席の方に ゆっくりと振り向いた。
「シルバー・・・?」
ゴールドの予想とは裏腹に、シルバーはゴールドのすぐ後ろまで 走ってきていた。

「・・・『神出鬼没』って、シルバーみたいなの、言うんだろうね?
 でも、嬉しいや・・・・」
「いいから、少し黙ってろ。」
シルバーは、ゴールドの首筋に手を当てると、そのまま 顔と顔がぶつかりそうな距離まで、頭を近づけてきた。

(・・・・あれ、シルバーの赤髪・・・地毛?)

そこまで近づくと、髪の1本1本まで よく見える。
確かに、シルバーの髪には 髪の色を加工したような形跡は 全くないのだ。

「まったく、今日コガネジムでは バトルする予定なんてないはずなのに、おかしな張り紙がしてあると思って、来てみたらこれだ。
 おまけにどっか痛めたな? いつもと汗のでかたが違うぜ?」
苦しいときに現われた救世主に、ゴールドは 思わず涙があふれそうになる。

「まだ泣くな、泣くのは 勝ってからでも 遅くはないだろう?
 ・・・こいつ、貸してやるから 絶対に負けるんじゃないぞ!!」
シルバーは、ゴールドが小さくうなずくのを見ると、
駆けつけて来た警備員の間を すり抜けて 風のように去っていった。


「何や? 今のちっさい子・・・・・?」
「ぼくの、『友達』!!」
ゴールドは、いつもの 引き込まれそうな笑顔を浮かべると、バトルステージへ 勢いよく駆け上がった。
「さっ!! みんな、いっくよー!! 絶対 負けないんだからね!!」
見違えるような ゴールドの表情に、今度はアカネが戸惑う番だった。

「何なんや!? 真剣勝負の前に へらへら笑いよって!!
 うちは絶対 負けん!! 行けや、ピッピ!!」
ようせいポケモン、ピッピ、 可愛い顔をしてはいるが、
『ゆびをふる』という ランダムでいろいろな技を繰り出す 強力な技を繰り出すポケモンだ。

「がんばれ、アクア!!」
それだけ言うと、ゴールドは アクアの入ったモンスターボールを 思いっきり投げる。
「昨日の、ウパーやな・・・・・
 『ちっさいものにはちっさいもので』っちゅうことかいな?」


「ピッピ、『ゆびをふる』攻撃や!!」
アカネが叫ぶと、ピッピは 小さな指を チッチッチッ と左右に揺らしはじめる。
「アクア、どんな攻撃が来ても、かいくぐって『たたきつける』。 いいね?」
ゴールドの指示に、アクアはゆっくりとうなずく。

「よっしゃあ!! 『10まんボルト』や!!
 水タイプには 効果抜群!! 行けや、ピッピ!!」
ピッピは 狙いを定めて、アクアに向けて 強力な電撃を放つ。

「突っ込め!! アクア!!」
アクアは、電撃をものともせず ゆらりゆらりと ピッピに近づき、水色の尻尾を 目一杯 ピッピに叩きつける。
小さな外見に似合わず、意外な力で フィールドに叩きつけられたピッピは、
そのまま ふらふらと 地面の上で気絶してしまった。


「電気が効かん 水タイプやと!?」
アカネは 目の前で起こった事実に 信じられないといった様子で 口が ぽかんと開けっぱなしになっていた。
「『じめん』タイプも 混ざっているんだよ。
 アクア、交代するから モンスターボールに戻って!!」

ゴールドは アクアをボールに戻すと、代わりに ミドリをバトルフィールドに登場させる。
「きゅ・・・」
「なあ、ゴールド、大丈夫なんか?
 さっきから、えっらい 汗が 出っぱなしなんやけど・・・・・」
足の痛みで、ゴールドの額からは たらたらと脂汗が出続けている。

「ステージライトが ちょっと暑すぎるだけだよ!!
 それより 早く そっちも2匹目出してよ、ぼくは せっかちなんだから!!」
笑顔で答えるゴールドが、ミドリには なんだか痛々しく見えていた。


4、VSミルタンク




「うちの2匹目は・・・・・これや、ミルタンク!!」
アカネは勢いをつけて、2つめのモンスターボールを開いた。
中から出てきたのは、丸々と大きな体をした ちちうしポケモン、ミルタンク。
名前の通り、牛のような見た目の 優しそうなポケモンだ。


「ミドリ、こっちのほうは気にすんな、思いっきりやってやれ!!」
足の痛みをこらえながら 必至に戦うゴールドは、かなり 口調も人相も 変わっているといった感じだった。

「先制だ、いけっ!! 『はっぱカッター』!!」
ゴールドの指示で ミドリは力いっぱい 自分の葉を飛ばして ミルタンクに当てる。
「なるほど、なかなか そだっとるポケモンや。
 でも、それは こっちも同じや!! ミルタンク『ころがる』!!」

ミルタンクは 大きくうなずくと その大きな体を ごろごろと転がして ミドリに突進してくる。
「痛っ!! ・・・うわっ、スピードが・・・・・上がった!?」

重量級の体を 緑に当ててなお、スピードをつけて突進してくるミルタンクに、
ゴールドは スピードのある指示を 迫られていた。
「『リフレクター』!!」
物理攻撃の効果を半分にする『リフレクター』、それでも、ミドリが受けているダメージの量は変わらない。

「くっ、ミドリ『たいあたり』!!」
「遅いッ!!」
3発めの『ころがる』が クリーンヒットすると、ミドリは足から力が抜け、がくっと その場に倒れた。


「・・・ミドリ、お疲れ様、戻って。」
ゴールドがそう言うと、ミドリは その場でモンスターボールに戻る。
痛む足を 半ば引きずりながら ゴールドは そのミドリのモンスターボールを拾いに行った。

「お疲れ様!!」
戦闘不能状態になったミドリに ゴールドはそれしか言わなかった、 いや、言える状態ではなかった。
足の痛みでふらふらしながら バトルフィールドのトレーナーの立ち位置まで 歩いて戻る。

(あのスピードじゃ、アクアで対抗は、無理だ。
 ここは、何が出るか分からないけど・・・・・とにかく・・)


「行けっ!!」
ゴールドは、シルバーから預かったモンスターボールを投げた。

「・・・・・何や? ・・ちっさい・・・・・コウモリ?
 まさか、それで戦う気ちゃうやろな?」
アカネの質問にも、ゴールドは答えない。 その代わりに ポケモン図鑑を開いて
「・・・ズバット、こうもりポケモン。
 ・・ニックネームは・・・・『クロ』、得意技は『かみつく』、ね。」

「よし、行くよ・・・クロ!!」
ゴールドは、汗をぬぐうと ズバットのクロに、元気な声をかけた。

「何や!? シカトかいな?
 ふざけんなや!! ミルタンク『ころがる』や!!」
出てきたばかりの クロの小さな体に ミルタンクの大きな体が突っ込んでくる。

しかし、その攻撃が当たる事はなく、大きなポケモンは ジムの壁に向かって 思いっきり突っ込んでいった。

「『あやしいひかり』、よくやったよ、クロ。」
ゴールドは ぜえぜえ息をあえぎながら クロを誉めた。
『あやしいひかり』は、相手のポケモンを 混乱させる技、その光に当てられて ミルタンクはコントロールを失ったのだ。


「『かみつく』ッ!!」
トレーナーもポケモンも、精一杯の攻撃で、ミルタンクは ついにその場に崩れ落ちた。

「んな アホな!?
 うちの ミルタンクが・・・・・やられるなんて・・・
 そんな・・・そんな・・・う・・・うっ・・うわあぁああん!!!」
火のついたように 泣き出してしまったアカネを前に、ゴールドは どうしていいか分からず ただ、おろおろするばかりだった。



「・・・・・よお、その様子じゃ、ジム戦 勝てたみたいだな。」
「あっ!!」
ジムから出てきたゴールドは、夕日に染まって きれいに映える赤い髪に、笑いかけた。

ゴールドは 右足に包帯をかけ、ゴールドと同じ位の背の、水色のボーっとしたポケモンにつかまっている。
「あっ、この子、アクア!!
 ジム戦 終わった後に『進化』したんだ!! 『ヌオー』っていうポケモン!!」

「シルバー、 ありがとね、クロ君のおかげで、ジム戦勝てた!!
 ・・・・それにね・・・・・んっ?」
シルバーは、後ろを向き ゴールドの手を自分の肩に乗せると、そのまま ゴールドを背負って歩き出した。

「ちょっと、シルバー、ぼく大丈夫だよ!! ちゃんと歩けるって!!」
「いいから、ケガ人は おとなしくしてろ、話ならこのまま聞いてやるから。
 ポケモン泥棒、シルバー様の体力、なめんなよ!?」


ゴールドは、ポケモンセンターまで戻るまでの間、シルバーの背中の上で 今日あったことを たくさん話した。
その日の帰り道、ゴールドは いつもよりなんだか 楽しい道のりだった。

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