ウェズが、マスターのいる山へと目指していた頃、
もう一つの冒険が幕を開けた。

「気をつけろ!!」
ある少年は、もう一人の少年とぶつかった。
彼の名は、ケーン。
この島(南ギア島)出身の少年である。

昼間の太陽の下を、彼は、走りぬけ、町外れの洞窟へと走っていく
「今、戻ったよ。って誰もいない?」
彼は、洞窟の中へと入っていった。
すると、奥のほうから声が聞こえてきた。
「戻ってきたのか・・・。」
「あぁ。奴等(シャトル団)町でのさばってやがる。」
「あわてるなよ。お前の実力じゃ、まず勝てない。」
「どうしてだよ。オレが、あんな奴等にどうして勝てねぇんだ?」
「お前はまだ未熟だ。」
「なんだと?だったら・・・。」
ケーンは、ゴーリキーを出した。
「オレと戦る気か?」
奥にいる男は、ゴローンを出した。
「ゴーリキー。“けたぐり”。」
ゴーリキーの“けたぐり”は、ゴローンに直撃した。
「どうだ。オレのゴーリキーの・・・。」
技がヒットしたのは、洞窟の岩だった。
「な・・・。」
「隙が多いな。ゴローン!!。」
ゴローンの“いわおとし”でゴーリキーは、ダウンした。
「わかっただろ?お前の実力じゃ、奴等には勝てない。」
その奥にいる男は、姿を現した。
彼の名前は、ロビー。
船乗りだ。

「お前は無理をしなくてもいい。だから、奴等とは・・・。」
「オレだってなぁ。この島を・・・。」
そういいかけた途端、ケーンは洞窟から出て行った。
その後を、ゴーリキーがついていく。
「どこいくんだ?ケーン。」
ロビーは、叫んだ。
しかし、その声は彼らには届いていなかった。

「奴等に勝てば、ロビーの奴は、認めてくれるかもしれねぇ。
 よし、行こうぜ。ゴーリキー。」
こうしてもう一つの冒険は、幕をあけたのだった。
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