「“ばくれつパンチ”!!!」
ゴーリキーの強力なパンチが、“リフレクター”を張ったナッシーを襲う。
「に、逃げろ!!ナッシー」
ナッシーはかろうじて逃げた。
パンチは、地面に当たり、そこの部分が異様にへこんでいる。
「もう一丁!」
ケーンが、ゴーリキーに攻撃を促す。
すると、今度は拳が当たった。
そして、“壁”がくずれ始める。
ナッシーが怯んだ隙を見て、ゴーリキーが、今がチャンスとばかりに、拳を連続で入れる。
このままでは“壁”は、くずれるだろう。
が、ウェズは、大して対策を練ろうとする様な行動は取らず、
ただじっと見ている。
そして、ついに壁が破れた。
「休むな、ゴーリキー!!」
そのまま本体(ナッシー)を攻撃しようとしたときだった。
一瞬ゴーリキーが怯んだ。
「どうした?」
「隙あり!!!“ギガドレイン”。」
ナッシーの“ギガドレイン”が、ゴーリキーの体力を奪う。
「ゴーリキー!!!」
ゴーリキーが、一旦退く。
ケーンは、ゴーリキーの胸にある足跡を見つけた。
「(“ふみつけ”の跡・・・。これで怯んだのか。)」
一方、ゴーリキーは、戦闘不能寸前だ。
これ以上闘えば戦闘不能になるのは確実だ。
一匹でもやられるとその時点で負けだ。
「っく、ガーディ!!」
ケーンが新たに繰り出したのはガーディだ。
タイプ相性を頭に入れた上での交代だろう。
ガーディは、草タイプに有効な炎タイプの“ひのこ”攻撃を仕掛けた。
「“ソーラービーム”!!!」
ウェズは、ナッシーに指示をした。
ナッシーは昼間に、太陽光のエネルギーを溜めていた。
だから、今、“ソーラービーム”を撃てるはずなのだが、なぜか動かない。
ウェズが、ナッシーの様子を見ると、
ナッシーはこんらんしていた。
実は、ゴーリキーの“ばくれつパンチ”が、ナッシーの“リフレクター”を破るときと、ナッシーが“ふみつけ”で反撃する間に、
拳が入っていたのだ。
結果、ナッシーはこんらんした。
ガーディは、隙を見て炎攻撃を連続でかけた。
ウェズは、勿論、交代を行った。
出したのは、デンリュウだった。
「なにがこようとも、またナッシーを引きずり出してやるぜ」
ガーディは、“ほえ”た。
しかし、デンリュウは交代しない。
デンリュウのほうが気力が勝っているようだ。
ガーディは、悪足掻きに、“ほのおのうず”で攻撃する。
すると、大きな爆音とともに、それは、かき消された。
“かみなり”だった。
「逃がすな!デンリュウ。」
「ガーディ、ソーナンスに交代だ。」
ウェズにとっては、ソーナンスは、初めてだ。
どんな技を持っているかわからない。
しかし、ウェズは、臆することもなく、攻撃する。
「もう一発、“かみなり”だ!!!」
ソーナンスに“かみなり”が、直撃する。
しかし、ソーナンスには、効いていなかった。
逆にデンリュウがダメージを貰っていた。
「(何の技?)」
ウェズは、一生懸命考えたが、分からなかった。
「(ええい、考えちゃ駄目だ。)」
デンリュウは、“ばくれつパンチ”を仕掛けるが、
これもまた、なぜかデンリュウにダメージがきていた。
デンリュウには打撃痕があった。
「まさか、“カウンター”?」
「あぁそうだ。打撃攻撃を返す技だ。
ちなみにさっきのは“ミラーコート”だぜ。」
デンリュウは、苦戦していたが、
ウェズは、変えなかった。
何を出しても同じだと思ったからである。
そして、ある秘策も考えていた。
デンリュウは、またパンチ攻撃に出る。
「ソーナンス、“カウンター”。」
ソーナンスは、カウンターで対抗した。
が、ソーナンスは、ダメージをくらっていた。
そう、デンリュウが出した技は、“かみなりパンチ”だったのだ。
デンリュウは、もう一発パンチ攻撃をしようとする。
今度は、“ミラーコート”で対抗するが、またダメージをくらっていた。
今度は、“ばくれつパンチ”だった。
「もう、何出すか読めないよ。」
「あぁそうだな。だが、変えるきはねぇよ。」
ソーナンスは、こんらんしていなかった。
あらかじめ“しんぴのまもり”を施していたので、こんらんはしなかった。
そして彼らは、最後の攻防に入った。
打撃攻撃、特殊攻撃を不規則にデンリュウは、出した。
ソーナンスは、技を返したり、返せなかったり、
一進一退だった。
「デンリュウ!!!」
「ソーナンス!!!」
彼らは今、最後の攻撃でたところだ。
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