一週間は過ぎただろうか。そうは思えないほどとてもよく晴れていた。
ボォ〜〜〜〜〜〜。
今日も船のエンジンの音が鳴る。
「ふわぁ〜〜〜・・・・・ムニィ・・・。」
気持ちよく起きて来たのはファイアだった。
「う〜ん・・・、今日もとってもいい天気だなぁ〜。」
「ぎゃう〜。」
ファイアのパートナーのヒトカゲのクロウものびのびしていた。
「でも、まだ眠いや・・・・・・ファ・・・ア。」
「ぎゅう〜・・・・きゅあぁ〜・・・。」
ファイアとクロウはとても似た物同士だと皆は言っている。
違った言葉で言えば親似の性格と言っとこう。
後ろの方から声が聞こえた。
「よぉ、のんびり屋さん。」
「!?」
声がする方を振り返って見てみるとレオが二階の外で手をふっていた。
皆が乗っている船は二階式なので豪華だ。
何故そんなのに乗ってるかと言うと、ユウキがくじか何かに当たったらしい・・・・・。
「おはよう・・・・ファイア・・・。」
「・・・・おはよう・・・レオ。」
二人は返事を返した。
「レオって意外と早起きなんだね。」
「・・・習性。」
「あ、そうなんだ・・・。」
あんまり会話が進まない気がする感じになる・・・。
「ビビィ。」
「?」
レオのパートナーとも言える赤い体をしたセレビィのフローム。盛り上がらせようと、とても必死だった。
「あぁ、ごめんなフローム。でも、今日はあんまり喋りたくない・・・・・。」
「ビィ〜・・・・。」
レオを心配するフローム。パートナーとしては、当然流石に心配もする。
(今日のレオ変な感じだなぁ・・・。)
「なぁ、レオ?」
「ん?」
「今日は楽しく・・・・笑おう・・・?」
ファイアの言葉は唐突だった。
「え?」
「だって今日のレオなんだかとても変なんだもん。」
レオの手持ちはもちろん仲間だって心配もする。普通のレオに戻ってと、言う感じの思いだった。
とても悲しそうな顔をしているから・・・・・。
「だから・・・さ。」
「・・・そう・・・だよな、ごめんなファイア、フローム。」
「ううん、いいよそんな、・・・じゃぁ俺、仮眠室で待ってるよ。」
「ビビィ(じゃぁねぇ〜)!!」
タタタタタタタタタタタタッ
ファイアは自分達の寝る仮眠室に戻っていった。
(ありがと・・・・ファイア、フローム。)
レオはとても嬉しかった。
「さて、俺も戻ろうかな、今日もなんだかとても疲れたわ。」
「ビビィ!」
レオとフロームも皆が待っている仮眠室に戻っていった。
そして夕方
皆が目指していた場所『アイレス地方』に着いた。船は夕方になると止まる事になっている。
夜になり皆で話しをして笑ったりゲームしたりトランプしたり・・・。
とても賑やかな感じだったような気がした・・・・・。
ビリはユウキとハルカだったらしい・・・・。
(皆と会えて良かったな。)
ふとレオは心の中で思った(抜けてよかったな)・・・・・・・っと。
朝日が差し上り今日はここからスタートです。
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