小説 僕たちイーブイキッズ 第2幕 第8章「胸の内に潜む悪。」
―ファルコン・バージ・キャニオン―
別名、強風の吹く谷。
たまにハリケーンが起きることもある危険な谷。
しかし、ウィンズシティに行く道と言ったら、この谷しかない。
ヒロユキ「ハァハァ・・・、どれくらい歩いたんだ・・・?」
ユージ「ざっと、10キロ・・・。」
ジュン「も、ダメ・・・。」
スザク「この砂嵐じゃ、何も見えないわ。」
アキラ「何へばっているんだよ!?さぁ、前進〜♪前進〜♪」
全員(アキラ以外)「ハァ・・・。」
ガーン
アキラ以外、足がクタクタ。さらに、砂嵐が起きているのでそろそろ休めると思った
のに、そのまま前進・・・。
いい加減、みんなガックリきている。
一方、谷の上で、なにやら機械をいじくり回す奴がいた。
・・・ロケット団だ。しかも幹部だった。
ロケット団幹部「フ、ハハハハハハーッ。遂にこの時が来た。全世界のポケモンよ!!
我らロケット団のしもべとなれ!!!」
ポチッ
ロケット団の幹部が謎の装置のスイッチを押すと、大地が揺れ始めた。
だが、機械が誤作動を起こして、ユージたちの真下にサイバー空間へ続く穴が出来てしま
った。
ゴオォォォォォォ
アキラ「ど、どうなっているんだ!?」
エリ「穴の中に、引きずり込まれるわ!!」
ジュン&ジェミー「ウワァァァァァァ!」
ヒュンッ
スザク&ルナ「キャアァァァァァ!」
ヒュンッ
ヒロユキ&チロリ「ウワァァァァァ!!」
アキラ「おっと!」
ガシッ
アキラ「つかまれ!!」
エリ「キャアァァァァァ!」
ヒュンッ
ユージ「エリ!!」
ヒュンッ
アキラ「ユージ、エリ!!」
ヒロユキ「あとを追おう!!」
ジェイド「(早くいかないと、穴が!!)」
チロリ「ブイブイ、ブブイブイブブイブイブブイブイ!!(ヒロユキ、早く行かないと穴
が!!)」
ゴォォォォォォ・・・・。
アキラ「オゥ!」
ヒロユキ「あとを追おう。」
ヒュンッ
ヒュンッ
さて、一体次回、ユージたちはどうなるのか・・・。
アキラ「おいっ!作者!!」
ストライプ「はいはい。」
ヒロユキ「まだ終わらせるな!」
ストライプ「だってさ・・・。」
ギュイィィィン(ジェイドが爪みがき機で爪をみがいている音(え!?)
パキポキ(アキラが指を鳴らしている音(えぇ!?)
ストライプ「わ、わかった!!わかった!!だから殴ったり、引っかいたりするのはよ
せ!!!」
て、ことで続き。
ボコボコボコ、ズシャリッズシャリッ
解説、今回はストライプからルーン君に代わります・・・。トホホホホ・・・。
ルーン君「えぇ!?僕なの!?」
ミポポさん「ケッケッケッケッケ、実はあの後、ストライプさんは自分のキャラクターに、
殴られたり、引っかかれたりしたそうよ。しかも、全治1週間だそうよ。ケッケッケッケ
ッケ・・・。」
ルーン君「鬼や・・・。」
まぁ、続きに・・・。
まずスザク&ルナ
スザク「冷たい!!」
なんと、スザクはいきなり、氷の洞窟にいた。しかも−10度だった。
ツルッ
スザク「キャッ!」
ツルッ、ゴチンッ。
スザク「イタタタタ・・・。キャァッ!」
なんとスザクがぶつかった、凍った岩の中には、スザクのポケモンたちがいた。
だが、ルナの姿はない・・・。
スタッ
スザク「ル、ルナ!!!」
スザクの前にルナが現れた。しかし、目が普通じゃない。
何かに操られているようだ。
シューッ、
進化の光がルナを包みこむ。
だが、中から出てきたのは、・・・コリィじゃない、ブリザーだった。
ルナ「・・・・。」
ルナは無言で冷凍ビームをスザクに撃った。
スザク「キャアァァァァ!」
カチーン
スザクは凍ってしまった。
ジュン&ジェミー
ジュン「ぐ・・・。」
ジェミー「・・・・。」
ピュンッピュピュピュピュピュンッ
ジュン「ウワァァァァァ!」
ジェミーの撃った毒針がジュンの手足に突き刺さる。
ジェミーもルナと同じ症状だ。
目が普通ではない。
やはり、何かに操られているようだ。
そして、ユージとエリは・・・。
残念ながら、ユージとエリは離れ離れになった。
気がついたユージは辺りを見回す。
ユージ「ここは・・・。」
ユージが立っているのは草原だった。
ユージ「・・・エリ!?エリ!!!」
果たして、エリはどこに消えたのか・・・?
アキラ「ここは!?」
アキラ、ジェイド、ヒロユキ、チロリが目にしたものとは、・・・それは空間のひずみだ
った。
簡単に言えばそう・・・、背景がグチャグチャということ。
・・・どないしたらええんや?
アキラ「何故に関西弁!?」
ヒロユキ「あんた、ちゃけている場合かよ!?みんなが吸い込まれて、全員行方不明。こ
の状況わかっているんだろ!?」
チロリ「ブイブイ、ブイブブイブイブブイブブイブイ・・・。(ヒロユキ、そこら辺でや
めたほうが・・・。)」
チロリがヒロユキに言った。
チロリの言葉で一瞬、ヒロユキは振り返る。
視点を作者であるストライプに向けた瞬間・・・。
バコォーン
ヒロユキ「ウワァァァ。」
アキラ「あぁぁぁ!!?作者、どないすんねん!!??」<関西弁が写ったらしい。
ストライプ「大丈夫。」
いつの間にか、ヒロユキにゴム製ロープがくっ付いてて・・・、
ボヨォーンと伸びて、
シュルルルルル・・・、と戻って、
ストンッと降りた。
ストライプ「ふぅ・・・、よかったゴム製で。」
ヒロユキ「ヨーヨーみたいに戻すなよ!!」
ストライプ「命が助かっただけでもいいと思え!スザクとジュンはお互い、パートナーの
ポケモンにやられているんだぞ!しかも、この亜空間はロケット団が作った[洗脳装置]のオーバーロード
で起きた。」
全人「!?」
ヒロユキ「ちょっと待った!![洗脳装置]のオーバーロードで何故、亜空間が!?」
ストライプ「動力源が・・・、例えば未来から持って来たものだったとしたら・・・。」
ヒロユキ「そりゃ、今と構造が全然違うから使えないだろ。」
ストライプ「そう、もし使えたとしても、電力の供給量を知らないと、大量の電流が流れ
込む。・・・止め方を知らないとな。つまり、水道の蛇口をひねって、そのひねるための
部分が壊れたら、・・・水は止まらない。」
4人「!?」
ストライプ「さっき、オレが言ったことが分かっただろ?このサイバー空間はフェリオン
放射線と未来の動力源が排出する電気がぶつかり合い、その結果、大量のミニブラックホ
ール物質が出来てこの現象が起きた。フェリオン放射線は生物には無害だ。でも、脳波が
多少変形し、なじんだものに攻撃的になる。さらに、大量の電流が流れることで、そのパ
ワーは強くなる。
幸いながら、意識リンクをしているおかげで、その影響を全く受けない。だから、普通な
んさ。」
アキラ「なんで、そんなことを知っているんだ!?」
ストライプ「だって、この小説はオレと他の作者軍団が書いているんだぜ。」
ヒロユキ「・・・作者、もしかして、理科のテスト、50点もとれていないだろ・・・?」
ストライプ「(ゲッ、バレてるし・・・。)・・・それじゃ帰るね、読者が「早くしろ」っ
ていっているから。・・・じゃぁね〜!」
ピューウーンッ
アキラ「あぁ!!コラー!!待て!!!」
その頃、ユージは・・・。
ユージ「あぁ・・・、もう日が暮れて来ちゃったよ・・・。」
ユージは密林を行ったり来たり。
ぞくに言う、「道に迷った。」みたいな・・・。
ユージ「作者が少し悲観的でも、これはやりすぎ・・・。」
・・・悪かったね!!!(<キレた。)
ガサガサ、
ユージ「ん!?」
ガサガサ
イブ「イブブイー!!」
バーゲスト「ヴァー!!」
なんと、イーブイの進化前であるイブと、獰猛な雷撃ポケモンであるバーゲストが飛び出
してきた。
イブ「イブイ〜。」
ユージ「え!?」
バーゲスト「ヴァー!」
ユージ「(やるっきゃないか!!)いけ、サナギラス!!」
サナギラス「サナー!!」
ユージ「マグニチュード!!」
サナギラス「サナー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
なんと、マグニチュード7が出た。
バーゲスト「ヴァー!!!!」
バーゲストはビックリして、ピューッと逃げていった。
イブ「(何だか・・・、懐かしい・・・。)」
ユージ「大丈夫かい?」
イブ「ブイ・・・。」
ユージ「ゴメン、今は探さないといけない人がいて・・・。」
イブ「イーブー!!」
それじゃ、他の2匹に視点を合わせますよ。
まずはルナ。
ルナ「ブリー、ブリャー!!!」
何やら、苦しんでいるようだ。
ルナ「ブリー!!!」
―1時間後―(早っ!)
ルナ「ブイ・・・。」
なんと、ルナはイブになっていた。
そして、どんどん氷が溶けていく。
もう一方、ジェミーは・・・。
ジェミー「フェ、フェー!!」
―1時間後―(だから、早すぎる!!)
ジェミー「ブイ・・・。」
ジェミーも、イブに逆戻り。
ジュンに刺さった毒針もどんどん消えていく。
ユージはテントを張って、たき火をつけた。
しかも、ここはファルコン・バージ・キャニオンから2km離れた場所にあるウィンドフ
ォレストという森だった。
しいて言えば、サイバー空間が一時的なワームホールになったのだ。
一方、残りの4人は・・・。
ヒロユキ「おーい、アキラ!!!2人を見つけたぞ!!」
チロリ「ブイブイブブブイ。(手を貸して。)」
アキラ「さて、どうするか。」
ヒロユキ「ユージとエリは何処に行ったんだろう?」
ストライプ「はい、何でだろう?何でだろう?何でだい?何でだろう?」
全員「おまえ、ウザイ!!!」
バコォーン!!!
ストライプ「せっかく、ヒントを教えようと思ったのに、・・・やめじゃい!!」
ボヨォーン
スタッ
作者がヒロユキと同じ方法で戻って来た。
ストライプ「え?」
アキラ「今の本当だろうな!?」
ストライプ「あぁ、」
アキラ「本当だろうな!!?」
全員「えぇぇぇ!?脱出した!?」
ストライプ「一瞬、ミニブラックホール物質がタキオン分子を放出した。ちょうどその時
に、エリとユージが入っていって、バージ平原に出た。」
スザク「じゃあ、どうやって、脱出するのよ!?」
ジュン「タキオン分子なんて、理科でも習ったことないよ!?」
ストライプ「そんなこともあろうかと、ロケット団の研究者幹部をとっちめて、タキオン
放射器を作らせたんだよ。ほら、持っていけ。」
R団幹部「おーい!!出してくれ!!」
ストライプ「それと、タキオン放射器は作動して、40秒でぶっ壊れる。そして、穴を出
る時に、必ず、ジェットボードを最大スピードに設定して逃げろ。でないとまた、サイバ
ー空間に逆戻りだ。」
タキオン放射器のスイッチを入れた。
ポチッ、ポチッ、ポチッ。
ウィィィィン
ストライプ「タキオン放出!!」
水色の光が亜空間を貫く。
ストライプ「出な。」
R団幹部「おぉ。」
スザク「(作者、鬼!!)」
ストライプ「おっと、プレゼントしておくものがある。」
作者は、(硬式テニス用の)LARGE(ラージ)ラケットを出した。
ストライプ「・・・くらえ、回転撃ち!!」
ドカッ(ラケットで殴って、R団幹部を吹っ飛ばした音。)
R団幹部「ドワァァァァ!!!何でだぁー!!!?」
シュッ
ストライプ「それじゃ、脱出だ。」
アキラ「作者!!ちゃんと、バージ平原に出るよな!?」
ストライプ「おっと、+α。半径2、3kmズレルかも。」
パッ(<亜空間の穴から出た音。)
ジャッジャーン<意味不明
なんと、足場がない!!
ヒロユキ「そういうことは早く言ってくれー!!!」
ストライプ「わかった、わかった。今回は爆発大サービス!」
作者はエアーマットを落とした。
ドンッ
ストライプ「なるべく、作品に作者がかかわり過ぎてはいけないんだけど、そろそろズラ
かる。」
シューン、ポンッ。<作者がエスケープした。
さらに全員バウンド。
ポヨォーン、ポーン、ポーン、スタッ。
ユージ「みんな!!」
スザク「あ!ユージ!!」
アキラ「こんなところにいたのか?」
ジュン「心配したよ。」
ヒロユキ「・・・ところで、そのイブは?」
ユージ「わからないんだ。エリも見つからなかったし・・・。」
チロリ「ブイブイ、ブブイブイブイブイブイ、イブブイブブイブブイブイ・・・。(おま
けに、ルナとジェミーも、イブに退化しちまったし・・・。)」
全員「ハァ・・・。」
ストライプ&スパイロ「はいっ、何でだろう?何でだろう?何でだぃ?何でだろう?」
全員「だからウザイ!!」
バコォーン
ストライプ「うぁー!嫌な感じー!!!」
キラーン
スパイロ「あらら、行っちゃった。」
アキラ「ちょい、待った!!」
スパイロ「ん?」
アキラ「ストライプならともかく、何故にスパイロさんが?」
スパイロ「実はね、大事なことを伝えに来たんだ。・・・ちょっと待った、5・4・3・
2・1・0!」
イブ&ルナ「キャァァァァァ!!!!」
ジェミー「ウワァァァァァ!!!」
ユージ「一体何が!?」
スザク「ルナ!どうしたの!?」
ジュン「ジェミー!しっかりしろ!!」
―1時間後―
ルナとジェミーは元のイーブイに戻った。
しかし、ユージの前に現れた謎のイブまでイーブイになった・・・。
スパイロ「大事なことはこれだけではない。」
全員「え!?」
スパイロ「ユージくんが出会ったあのイブは・・・、実は、エリちゃんなのさ!!」
―10秒後―
全員「ウッソー!!!!!マジで!?」
スパイロ「反応が遅いよ・・・。」
ユージ「じゃ、何故人間の言葉がしゃべれなかったのさ!?」
スパイロ「ストライプが言うに、[シナプスと言語認識が放射線に影響されたのだろう。]
と言っていた。[多分3日か4日すれば元に戻るだろう]って。」
まぁ、何はともあれ、無事に済んだのでハッピーエンド。
第2幕 第9章へ続く
ストライプ「オレはどうなるんだぁー!!!」
戻る