事件から2日後午後の1時45分・・・新聞部部室
事件から二日が過ぎようとしている今日この頃、さすがにこんな事件だからメディアが学校に殺到すると思ったが、この学校の力かはたまた未来の力かテレビにも報じられず幕は閉じた。そして優磨は、「この事件を解決しましょう!」という物凄く馬鹿な奴が言った言葉に困っていた。
この二日間、「もう少しで事件の事がまとまります!」やら「犯人は誰でしょうね〜。」やら「まるで推理小説に出て来る、アシストする可愛い女の子とシャーロック・ホームズの頭脳を持った天才学生みたいですね!」やら意味不明で馬鹿なことを一日に数え切れないほど言われていた。
そして今日、「あと少し、本当にあと少しで終わるんでお昼休みに新聞部で待っててください!」と言われ、今紅茶を飲みながら待っている。
はぁ〜、まったく何のつもりだ?嫌がらせか?と思いながら自分で淹れた紅茶を一口入れたその時。
「優磨さん優磨さん!事件の事が全てまとまりました!」
と言って入ってきた。(やはり嫌がらせだったか(優磨の心)
「はい!これが資料です」
「ああ、ありがと」
優磨は、未来がバックから出した端をホッチキスで止められた紙の束を渡された。紙を適当にピラピラめくりながら見ていると前方から物凄い熱い熱線をあてられているのに気づいて上を見ると、ニコニコして優磨を見ている未来がいた。
「な、なんだ」
「なーにか私に言わなきゃいけないことありませんかー?」
「いや、心覚えがない」
「いや、絶対あるはずです」
「絶対ない」
「あります!」「ない」「あります」「ない」「あります!」と言う不毛な会話をしてしまった。
「はぁ〜、なんて言って欲しいんだ?」
「世界で一番かわいい未来ちゃん僕のためにありがとう」って言ってください」
「絶対やだ、それを言うんだったら学校を辞めてニートになるほうがましだ。第一俺はさっき「ありがと」と言ったぞ」
「へ〜、そんなこと言うんでしたら優磨さんの秘密を全国ネットで言っちゃいますよ?♪」
「それだけはやめてくれ」
答える秒数0・5秒。未来なら絶対にやりかねない、物凄い情報力あの警察の事件の資料まで手に入れる力があるから絶対にやりかねない。前に、国語の教師(間宮が来る前の人)の不祥事を全国とは行かなかったが県全域に知れ渡り県から逃げって行ったと言う・・・。(恐ろしい(優磨の心)
「もっと他のにしてくれないか?」
「他のですか〜、う〜ん」
未来はあご下に手を付けうなった。
「じゃあ、何かおごってください」
「え」
「じゃあ、秘密を」
「わかった、手を打とう」
答える速さ0・2秒(過去最速だ(優磨の心)
「じゃあ、放課後に喫茶店で待ってますから」
そう言って、部室を後にした。
はぁ〜くそ、と口に出し優磨も部室を後にした。
事件から2日後の夕刻の午後4時20分・・・喫茶店
優磨は、未来が指示した喫茶店にやってきた。本当は行きたくないのだが、約束を破ると全国ネットではなく世界に知らされる危険があるためやってきた。
おごって欲しいのは何かと聞くと「最近でたおみくじケーキと言うのがあるらしくて一回食べてみたくて」と言う。
おみくじケーキ?はぁ?ケーキにおみくじ入れてなんの意味があるんだ、この野郎!と魔○風に心の中で叫んだ。もし、叫ぶと確実に秘密が流される。
中に入った優磨と未来はドアから近い席に座り、未来は楽しみにしていたおみくじケーキと紅茶を頼み、優磨はコーヒーを頼みファイルを読んだ。
被害者名 安部芳樹さん 年齢25さい 職業教師 独身(近々結婚する)鈍器のような物で頭部を一撃出血多量による物と断定。死亡推定時刻は6日前の午前12時から1時の間。死後3日たっていた。
安部さんは、人柄もよく先生方や生徒たちに人気がありとってもいい先生だったと言う。また、人情に熱く生徒たちに熱心に指導し相談事があれば他のクラス、学級または他の学校からの生徒達からも相談があったと言う。
スポーツ万能で部活動でも熱心に指導し、全国大会まで進めさせたと言う。
学歴も東京大学卒業して小さい頃からの夢だった先生になった。(よくあるパターンだ(優磨の心)
だが、それを妬み嫌がらせや不幸の手紙やら何回かそんなことがあった。だが安部先生はとても優しいのか全部許していた。
近々結婚する予定の天見はるかさんと結婚する、でもこれは職場結婚。天見さんと安部先生は大学から一緒でその頃から付き合い同棲生活も送っていた。(この学校に二人とも勤めていた)
さて、事件の内容に入ろうか。
被害者が倒れていたところは資料室、この資料室は名前だけになんの資料もおいてないちっぽけな場所。それだけに人の出入りもなく誰も使っていなかったようだ。まさに、現場には最高なところだそれで3日もたったのだろう。部屋は密室、窓はあるが二重ロックで開かないしあけられた形跡もないドアも内側から鍵がかけられあけられない。
もちろんその鍵はあるが指紋は安部さんだけ。恐らく、安部さんは何者のかによって殴られたと言う事。
さて、次は凶器に入ろう。
凶器は現場に落ちていた花瓶による物と考えられる。この花瓶は、下は丸く上は細い理科の実験に使うフラスコのような形で、調べたところ市販に売られている物と判明。これが実際の写真だ。
そう書かれて矢印が書いてあり、たどると写真があった。
まさにごく普通の花瓶で、落としたりもすれば簡単に割れるガラス製だ。写っているのは破片だけ、血の上に乗っていた。その破片全部には血が付いていない。
これにより容疑者が絞れれた。
容疑者@天見はるか 年齢25歳 職業教師
キリッとしていて顔もよくとても綺麗な女性、性格は厳しい物の少しドジなところがあり、それで生徒(男子)からかなりの人気があった。
死体を見つけた日に叫んだあの女性がそれ。亡くなるずっと前から小さなケンカがありその溜まったストレスでやってしまったと言う見解。さらにその日安部さんと一緒に残っていたと目撃者が居る。アリバイもなし。帰るとき安部先生が居なかったことに気付いたが別に気にはしていなかったと言う。3日たってもなぜ、気にしなかった聞いた所忘れてたと言う。第一でマークしている。
容疑者A間宮孝則 年齢25歳 職業教師
とてもかっこよく頭もよくスポーツ万能で、男女構わず人気があった。
優磨が朝に出会ったあの人。亡くなる前は、お金の事で色々ありその事でやってしまったと見解。事件当日は、安部先生 天見先生 間宮先生の三人が職員室に残り死亡推定時刻まで一緒にいたと証言がある。アリバイもなし。亡くなった日も別に気にはしておらず、次の日には居なくなったさえ忘れていたという。第二にマークしている。
これから、二人に詳しいことを聞く。
警察秘密書類
読み終わって、顔を上げると未来は小さな紙を読んでいた。おみくじケーキのおみくじだろと思った。それと同時に、凶でありますようにと強く願った。
「やった!大吉ですよ優磨さん!」
くっ、願いは届かなかったと思った。
「えーと、近くに居る男の子があなたに気があるみたい思いを聞いてみれば?ですって。ちかく・・・」
「俺を見るな俺を」
「え、だって近くにいると言ったら優磨さんだけじゃないですか」
「絶対に違う」
「そうです」「ちがう」「そうです」「違う」「そうです」
「なぁ、前と同じ会話してないか?」
「もういいです!優磨さんなんてしりません!」
そう言っていそいそと、店から出て行った。まいっかと思い別に追いかけもしないで、ぬるくなったコーヒーを全部のみ事件の書類の事を思い返した。
(なにか、引っかかるような・・・)
そう思いながら優磨も店を後にした。
To be cntinued・・・
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