事件から5日後午後1時23分・・・間宮宅前
天見はるか宅から、電車で5分徒歩3分という近くの間宮宅前にいる。優磨の予想は当たり間宮まで聴取をしなくちゃならなくなった。少ない休みの中こんな刑事染みた事をしなくちゃいけないんだから、誰でも嫌になる。しかも、未来が勝手に事件を解こうと言ったのになぜ優磨は何の関係もないのに、解かなきゃいけないのだ。(めんどくさい(優磨の心)でも、文句を言うと「秘密をばらしちゃいますよw」と脅されるため絶対に「嫌だ」と言えない。
そんな事を思いながら今、間宮宅前にいる。家の外観は、天見宅と変わらず普通の家。だが、天見と唯一違うのは庭。天見宅とは違い、花や木がいろんなところに植えてある事だ。色とりどりの花があり、パンジーやラベンダーなど植えていてとても綺麗だ。芝生も庭一面にしかれ、さらに几帳面な事に芝生と花壇をレンガで分けている。まぁ、こんなとこだろう。
「もちろんアポは取っているよな」
「はい、ぬかりありません♪」
そして、インターホンを押す。暫くして間宮が出てきた。
「あ、君たち。よく来たね、さ入ってくれ」
そして家の中に入った。リビングに案内され椅子に座った。「お茶を持ってくる」と言って奥にあるキッチンに向かっていった。優磨は、天見と同じ質問で良いか考えていた。未来も、カバンからマイクを出し準備満タンのようだ。
暫くして間宮が戻り手には紅茶とケーキを持ってきた。優磨と未来は出された紅茶を飲んだ。(ん?これハーブティだ)
「さて、未来ちゃん僕に何の用かな?」
「はい、実は事件の事で聞きたい事があって・・・」
「へーー。刑事みたいな事をするね。聞いてどうするんだい」
「優磨さんに解いてもらうんです」(優磨を指指す)
「おいコラ。勝手に決めるな」(指を跳ね返す)
「事件を解くのか・・・。じゃあ僕も出来る限り協力するよ」
「本当ですか!じゃあ早速ですけど質問しますけどよろしいですか?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、優磨さんお願いします」
「はぁ〜、分かったよ」
優磨は、ハーブティを飲み頭を整理する。心は未来への恨みでいっぱい。
「じゃあ、質問をします。答えたくないものは答えなくてもいいです」
「分かった」
「じゃあ、始めます。まず、事件があった日なにをしてましたか?」
「深夜の2時まで残ってたよ、急な仕事を頼まれてね。その時は安部先生と天見先生も残ってたね」
「そのとき、二人は不振な動きとかしてましたか?」
「そうだね、天見先生が1時ぐらいにどこかいってたね」
「どこへ行ってたか分かりますか?」
「いや、そんな事聞かないから分からないよ」
「分かりました。では、安部先生は?」
「安部先生は、何時か分からないけどトイレに行くと言ってでて行ったかな?」
「じゃあ、間宮先生はその間に席をはずしましたか?」
「ああ、トイレ行くときにね」
「なるほど。では、安部さんが3日ほど居なかったときに不振に思いませんでしたか?」
「いや、別に思わなかったよ」
「じゃあ、事件の日なにか不振な音とかしましたか?」
「そうだね、ガシャーンって大きな音がしたのを覚えてるよ」
「最後に犯人は誰だと思いますか?」
「さぁ、わからないね。でも、僕ではないよ」
質問が終わった。
優磨は、一息つきハーブティーを飲む。これで全部聞いた、もう聞く事はないな。ふと、隣を見るとマイクをしまいケーキを食べている。しかも俺の。
「コラ、俺のを食うな」
「いいじゃないですか〜。優磨さん、全然食べてないし」
「それは、質問をしてたからだ。マイクだけもって何もしないバカな奴と一緒にするな」
言った瞬間、未来からパンチが襲いかかったが優磨はヒョイとかわした。まったく、恐ろしい。
「はは、君たち仲がいいんだね」
「やめてください。こんな奴と仲がいいわけありません」
「私もみぎに同じです」
「はは、ケンカするほど仲がいいというから仲がいいんだよ」
「はぁ〜。ではそろそろ帰ります。ご協力ありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
そして、間宮宅を去った。
帰る途中、優磨は何か聞く事を忘れた感じに襲われた。
(なんか、きくことを忘れたような・・・)
別にいいや、と呟き電車に乗った。
To be cntinued・・・
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