午前8時18分・・・・交差点

もうそろそろ目が覚めてきた今日この頃・・・・。
優磨は学校近くにある交差点で信号待ちをしていた。
周りで同じ学校の生徒が話している中、優磨は空を見ながらボーっとしていた。毎回ちょっとした間や暇ががある時に絶対にボーっとしてしまう。別に低血圧などの物ではないがなぜかボーっとしてしまう。これは、幼児の頃からずっとそうだ。小さい頃から人と遊ぶ事などをあまりしなかった優磨は、そとで遊んでいる子供達を見ながらボーっとしていた。それを見ていた、先生が話かけてもため息を一つ吐いてからその場を去ってしまう。
これは、何か問題があると見た先生は病院に行ったが体、脳はいたって健康で問題がなかった。
実は、ボーっとしていたではなく考え事をしていたのだ。
なんと幼児から、大人が考えそうなこと考えていた。
そして今は、微分積分と物理の復習をしていた。
そんな事を考えていたら、後ろから聞きなれた声がした。

「優磨さん。信号青ですよ」

後ろを振り返ってみると、大きな瞳でセミロングヘアーの矢野未来が立っていた。それに気付き、慌てて前を見ると赤から青に変わり周りに居た生徒たちが皆前に居た。

「早く行かないと、信号変わっちゃいます」
「ああ」

そう相槌を打って、二人は横断歩道を渡った。

「ま〜た、変な事考えてたんですか?」
「違う」
「じゃあ何を考えてたんですか?」
「お前に教える必要はない」
「何故です?」
「お前のような低脳な奴に理解できないからだ」

「何ですか〜その言い方は〜(怒)」と怒ってしまい、カバンからピコピコハンマーを出し優磨に攻撃をした。だが、それをバックで受け止めた。

「あ、何で止めるんですか〜」
「お前に叩かれると、今日生きているか危ういからだ」

言った瞬間また殴ってきてそれをまた受け止めた。そんな子供の喧嘩をしていたら、後ろに居た生徒達が皆走り出し二人を追い抜かした。どうやら、校門にむかったようだ。

「いきなり皆どうしたんですか?」
「さぁな」

喧嘩をやめ、二人も校門に行った。
着くと、そこには生徒達が群がっていた。恐らく中で何かやっているらしくそれを皆見ているようだ。優磨達も、見ようとするが背の高い生徒が居るため前が見えない。仕方がないので未来が近くに居る人に聞いてみた。

「あの〜、皆何を見てるんですか?」
「ん?ああ、誰か人が来ているみたいだよ」
「人?誰ですか?」
「さぁ、僕にはちょっと・・」
「あの有名な、西園寺亮子だよ」

それを聞いた時に、隣に居た生徒が話しに入ってきた。

「さいおんじ りょうこ?あの、西園寺グループの?」
「そう。世界で一番有名なあのグループのご令嬢だよ」

西園寺グループ。
鉄道、不動産、デパート、海運業、全ての産業、政界などで強力な影響力を持つコングロマリットという奴だ。
そんな、グループの御令嬢の事をさらっと説明しよう。
西園寺亮子年齢16歳。西園寺グループの総裁西園寺鉄文の娘だ。スポーツ万能成績優秀で11歳の頃には大学を卒業してしまうほどの人だ。しかも顔もなかなかの美人。後のグループを指揮を期待されている凄いお嬢様だ。

「そんなお嬢様が何故この学校へ?」
「さぁ。分からないけど誰か人を探しているみたいだよ」
「人ですか?」
「うん。誰かは分からないけど」
「そうですか。誰を探してるんでしょうね、優磨さん」

質問が終わり、隣に居る優磨に声をかけると手をあごにつけながら怖い顔で何か考えていた。

「優磨さん?」
「ん、なんだ?」
「さっきの話、聞いてましたか?」
「ああ。亮子が人を探してるんだろ」
「そうです。・・・・優磨さん前に行って誰を探しているか聞きに行きませんか?」
「嫌だ」
「行きましょうよ」
「嫌だ」
「じゃあ実力行使」

そう言うと優磨の腕を掴み人を押しのけて前へ前へと歩き出した。「やめろ」と言おうとしたが勢いに負け声がでなかった。
そして、前に近づくにつれて声が聞えてきた。また近づくと言葉まではっきり聞えた。そして、前に着くと。

「神代優磨!出て来なさい!」
「へ?」

自分の名前が聞え変な声を出してしまった。名前が聞えたのと変な声を出した事に気付き優磨を怪しい物を見る目で見た。

「何だその目は」
「優磨さん。何か隠してませんか」
「・・・・・・・・・・絶対に隠してない」
「じゃあ今の間は何ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やっぱり何か隠してますね」
「だから隠してない」
「隠していると、体に毒ですよ?」
「体が悪くなるわけないだろ」
「良いから教えてください〜」

そんな会話をしていると、西園寺亮子が二人の声に気付き後ろを向き二人の下へと歩いていった。そしたら、優磨達の周りに居た生徒達が後ろに下がり、二人は孤立してしまった。そして、「そこのお二人さん。痴話喧嘩は他所でやりなさい」と言った。それに気付いた優磨と未来は亮子を見た。

「誰も痴話喧嘩なんてしてません!」
「こいつと同じだ。そんな喧嘩誰もしていない」
「あっそ。じゃあとっとと他の場所へ行きなさい。そこに居ると邪魔よ」
「どこかに行けって言われても俺たちは学校へ来たんだ。アンタがどこか行け。迷惑だ」
「この私になんて口の聞き方を!私を誰だか分かっているの!?」
「ああ、知ってるよ。俺がピアノを弾き終わった後に観客席からアンタが「私のほうがうまく弾ける」と言った奴だろ」
「へ?」

今、声を出したのは未来だ。
亮子の方は目を大きく開け優磨を見た。優磨は、未来の手から振り払い髪を軽くかきあげ、前に一歩でた。

「大勢の人が居る前で人の名前を叫ぶな。迷惑だ」
「ア、アンタもしかして神代優磨?」
「ああそうだ、用件は何だ。手短にしてくれ、もうすぐ授業が始まるんでな」
「貴方本当に神代優磨?」
「だからそうだ」

しつこく言ったので、強く言い放った。

「嘘よ。絶対嘘よ」
「嘘じゃない」
「だってこの写真と合わないじゃない!」

そう言って亮子は、ポケットから写真を取り出した。
その写真には、赤いカーテンをバックに無愛想な顔をした子供と可愛い笑顔を浮かべた少女が写っていた。

「バカかアンタは」
「バ、バカ?」
「そうだ。この写真、7年も前の物だぞ」
「え」

そう言って亮子は写真をじっくり見た。そして、写真と優磨の顔を見比べ、その後に咳を一回した。

「ほ、本当ね。私のミスだったわ」
「はぁ〜〜〜〜。それで、用件は?」
「これよ」

そう言って、亮子はポケットから小さい手紙を優磨に渡した。見ると招待状と書かれていた。

「何だこれは呪いの手紙か?」
「そんな物騒な物ではないわ。それは私達、西園寺グループが主催するピアノコンサートの招待状よ」
「・・・・悪いがパスだ」
「何故?」
「興味がない。お前のピアノを聞きたくない」
「ふん。そんな事いえるのは今の内よ。貴方は私の奏でる音楽に酔いしれるわ」
「だから、行かないって」
「問答無用。いいわね、絶対に来なさいよ」

そう言って、人だかりが出来ている校門の方へと歩き出した。そしたら、亮子が歩く道が自然と開き歩道が見えるまでになった。
すると、右の方からリムジンがやって来て亮子の前に止まりドアが開いた。恐らく彼女の車だ。そのまま、車のに入り去っていった。

「・・・・・風のように去っていきましたね;それで、亮子さんとどういった関係で・・・・あ!?」

未来は隣のにいた優磨に問いかけたら、そこには居なく校舎の方へと歩いていた。もぅ〜と言って優磨を追いかけた。
そしたら、学校のチャイムが鳴り生徒達は慌てて校舎に入っていった。





午後5時18分・・・・・新聞部部室
そろそろ帰りたくなる今日この頃・・・・・。
優磨は部室で料理雑誌を見ながらくつろいでいた。
朝の事のお陰で、「西園寺家とはどんな関係だったの」やら「西園寺亮子さんと恋人と関係だったの」やらと質問攻めにあっていた。そして今、この部室へと逃げここに居る。
そんな迷惑な事が起きているのに未来はパソコンで、優磨と西園寺家の関係を探していた。でてきたのかこなかったのか、イスを優磨の方に向けた。

「優磨さんってピアノやってたんですね」
「ああ、少しの間だな」
「どれくらいやってたんですか?」
「5歳の頃にやって、13の時にやめたな」
「そんな早くから。どうしてやり始めたんです?」
「家にピアノがあってな。おもしろ半分に聞いた事のある曲を弾いた事がきっかけだ。それから専門的にやり始めた」
「へ〜。やめたきっかけは?」
「明確な理由はないが、嫌気が差してやめたんだ」
「へ〜〜。西園寺さんとはどんな関係で?」
「小さい頃、家の近くにピアノ教室があってな。その後一ヶ月ぐらいにそいつは居なくなったんだ。だから、あんまり親しい関係ではない」
「へ〜〜〜。それで、コンサートで何があったんですか?」
「西園寺家が主催したコンサートで演奏してな。その時観客席にいたんだ」

そう言って優磨は、本をパタンと閉じ部室にあるキッチンに向かった。

「紅茶、飲むか?」
「ハイ、貰います。それでその先は?」
「俺がピアノを弾き終わったすぐにあいつが席を立って、「私の方がうまく弾けるわ!」と言って、壇上に上がってピアノを弾こうとしたんだ。まぁ、結局弾けなかったがな」
「その後の恋愛関係は?」
「あるわけない。それよりもお前の顔が怖くなってるぞ;」
「そうですかw」

そして、冷たい紅茶をティーカップにいれテーブルに置き、イスに座り半分くらい飲んだ。未来も、軽く飲みカップを置いた。

「それで、行くんですか?ピアノコンサート」
「・・・行きたくないが行くしかない」
「何故です?行きたくないなら行かなければいいじゃないですか」
「一回、誘いがあった時事情があって無断で行かなかった事があったんだ。その時悲惨な事が・・・」
「な、何が起こったんですか?」
「それは言えない。さて、そろそろ俺は帰る。スーパーがいい加減しまる頃だ。早く行かないとな。カップは台所に置いとけ」

そう言って紅茶を全部飲み干し部室を出て行き、未来も飲み干し優磨を追いかけた。











          〜〜招待状〜〜
季節風が吹く今日この頃。
貴方様のピアノの腕の噂を聞きこの手紙を出しました。
もしよろしかったら、我が西園寺家が主催するピアノコンサート
に来てはくれませんか?もしよろしかったら、下記に記してある日時と場所においでくださいませ。
       それではお待ちしております。
                    秘書 佐野満
○○月××日 ▲時▲分
            〜〜会館









To be cntinued・・・
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